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*奇跡!袋地にある実家が、売れた!

2018年 12月10日 16:59 (月)


奇跡は起きた!


私の実家は、小田急線・柿生駅から徒歩圏内の場所。
近隣は、住宅街でまずまずの高値で土地建物の売買が行われている。
そんな中、築50年以上の我が実家の空き家は、
高値のつかない袋地に建つ一軒家。
しかも、手ごわい隣人のオマケ付きときている。

近所の人々は、皆、
その手ごわい隣人に
「二束三文で買い取ってもらうしかない。」と思っていた。
私もそう思っていた。

段差のあるその袋地は、
父がこの地にマイホームを建てた時に話は遡る。
私が子供の頃は、そこは高台だった。
時の流れと開発の波で、
周辺の状況は昭和30年代後半とは、
まったく別のものとなっていった。

どうして亡き父がそんな地にマイホームを建てたのか。
今となっては、よく分からないことだが、
道のない土地を買ったことは、昔も今も動かない事実であった。

段差のある袋地。
手ごわい隣人。
高額な解体費用・・・
私はこのままでは孫の代まで迷惑をかけるかもしれないという、
目に見えない怪物に押しつぶされそうになったこともあった。

夫と定期的に草刈りのために実家に足を運び、
時には業者にその労働を頼むこともあった。
微々たる税金ではあるが、もちろん払っていた。

そんなこんなで5年の月日は、流れた。

今年の5月、
見知らぬ人からの突然の電話。

我が実家の後ろの空き地を買ったという人物からだった。
その土地も到底売れそうにない土地。
そこがネットで売りに出ていたことは知っていたが、
まさか売れるとは!

その電話の段階では、近隣へのご挨拶がてら、
私の考えを「ちょっと聞いてみよう」くらいの会話だった。
不動産会社?とちょっと思った。


夏に母が亡くなり、四十九日を迎える前、
9月の後半だった。
再び、5月に電話で話した人物から電話があった。
「空き家も傷んでくるし、税金も払わなければならない、草刈りの労力も・・・」
そんな話だった。

私も自分にとっては負の遺産であることを伝えた。
あまりにも話が的を得ていたので、
私はその人物に実家を見せる約束をした。

手ごわい隣人の件や他のご近所のこと・・・
もちろん家の内部のことを1時間程度、話し合った。
流れは「古家付きで土地を買いたい!」という方向へ・・・

「そんなにすぐに人を信じていいのか?」と
思われた方も多いかもしれないが、現代はネット時代。
事前にその人物を特定していた私だった。
顔を合わせた時には「やっぱりこの人だった!という感じだった。


その話し合いから2週間後、
最終的な結論が出されることになった。
私にとっては落ち着かない2週間だった。
絶望的だった実家の空き家・・・
またとないチャンスが巡ってきたかもしれない!

手ごわい隣人の件もあったので、
弁護士の元へも足を運んだ。


袋地の土地の価格というものは相場がない。
こちらから価格を提示するか、
相手が提示してきてそれに納得できるかで決まる。
私の気持ちとしては、ただで譲ってもいいくらい。

値段は、言えないくらいの安値。
しかし、条件が悪い袋地なので、それは想定内。
その他、事務手続きや手ごわい隣人対策・・・
こちらにとってはなかなかメリットのある契約だった。


急転直下!
こんな奇跡が起こるなんて思ってもみなかった。
信じられない!


今でも夢ではないかと思ったりする年の瀬である。









*「袋地」「手ごわい隣人」ついての参考記事  ★★